「ウトウトしているときに、急にドキドキする…」
「布団に入って、さぁ寝ようと思った瞬間に動悸が…」
こんな経験、ありませんか?
実はこれ、「休もうとしたからこそ起きる動悸」なんです。
■ 動悸の原因は「急ブレーキ」にあり?
私たちの身体は、日中は交感神経(=活動モード)が働いています。
忙しく働いたり、頭を使ったり、常に「ON」の状態ですね。
でも、夜になって「さぁ寝よう」と布団に入ると、
本来なら副交感神経(=休息モード)が働き始めて、自然とリラックスするはず。
ところが、
このスイッチの切り替えが「急すぎる」と、
体がびっくりしてしまい、交感神経の名残で動悸が出ることがあるんです。
■ 例えるなら「急に車を止めたようなもの」
ずっとアクセルを踏んで走っていたのに、
信号でいきなり急ブレーキをかけたら、体が前にガクンと揺れますよね。
同じように、体も心もまだ走っているのに、頭だけ「もう寝る時間!」と止めようとすると、
動悸や不安感、寝つきの悪さとして現れることがあるんです。
■ 対策は、「徐々にゆるめる」こと
では、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは、「フェードアウトするように休む」ことです。
例えば、
・夜は照明を少しずつ暗くする
・スマホやPCは寝る30〜60分前に手放す
・ぬるめのお風呂→ストレッチ→音楽 or 読書のルーティン
・全身のツボ押しにより、身体の緊張をとっていく
これらの「段階的な切り替え」が、交感神経から副交感神経への移行を助けてくれます。
■ 心も、「まだ休んじゃダメ」と思っていない?
そしてもうひとつ大切なのは、心の緊張もほぐしてあげること。
・やるべきことが残ってる
・まだ頑張らないといけない
・休むのが悪いことのように感じる
そんな気持ちがあると、どれだけ身体を休めようとしても、副交感神経はうまく働いてくれません。
だからこそ、「休むのも大切な仕事」と考えて、
まずは心のブレーキをゆるめてあげてくださいね。
■ まとめ
「動悸が出る=悪いこと」ではありません。
それは、あなたの体が頑張っていた証拠。
ただ、少し急ぎすぎただけなんです。
休むときは、
“一気に止まる”より、“だんだんと緩める”ことを意識してみましょう。
夜の過ごし方をほんの少し見直すだけで、
心も体もきっと、もっとラクに過ごせるようになります。
