頭痛
クライアント
20代 男性 大学生
何年も前から、前頭部や耳の周りに締め付けられるような不快感があり、特にここ数か月で症状が強くなっていました。
症状は机に向かって勉強しているときなど、座った姿勢で現れやすいとのことでした。
来年には大学を卒業して就職を控えており、
「仕事が始まるまでに、少しでも良くしておきたい」
というお気持ちをお話ししてくださいました。
症状
お身体を確認すると、首が長く伸びたような姿勢が特徴的でした。
胸郭(肋骨で囲まれた胸の部分)が下がり気味で、首や肩の筋肉に負担がかかりやすい状態と考えられました。
特に目立っていたのが、首の横にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)の強い緊張です。
胸鎖乳突筋は、胸骨や鎖骨から耳の後ろにある骨につながる筋肉です。
この筋肉に強い緊張や過敏な部分があると、頭部や耳の周辺に関連痛や不快感が現れることがあります。
今回の患者さんも、胸鎖乳突筋をはじめとした首周囲の筋肉の緊張が、症状に関係している可能性を考えました。
施術と経過
施術では、頭部の症状だけを見るのではなく、首や肩に負担をかけている姿勢の状態もしっかり見ていきました。
まず、下がり気味になっていた胸郭の動きや位置関係を確認し、首肩への負担を減らすことを目的に整体を行いました。
続いて、胸鎖乳突筋をはじめとする首周囲の筋肉を、状態に合わせて調整しました。
鍼治療では、胸鎖乳突筋周辺の過敏な部分に対して、刺激量に十分注意しながらアプローチしました。
さらに、仰向けの姿勢で手足にも鍼を行いました。
症状のある部分だけでなく、身体全体の流れを良くすることで、患部の回復が早まるためです。
東洋医学では、こうしたアプローチを「気血の巡りを整える」という考え方で捉えています。
また、自宅でも取り組めるストレッチや体操をお伝えし、日常生活で首肩への負担を減らすことも目指しました。
施術後の経過
3回目の来院時
約1週間おきに施術を継続。
「少し軽くなってきた」と、症状の変化を感じていただけるようになりました。
5回目の来院時
症状は明らかに軽減しており、
「机に向かっていても、気にならないことの方が多くなった」
とお話ししてくださいました。
その後の経過
現在は症状がほとんど気にならない状態まで改善しています。
就職に向けて良い状態を維持できるよう、通院間隔を空けながらメンテナンスとして施術を続けています。
初回時は不安だったのでしょう、とても元気がない表情でしたが、現在は学生らしいとても明るい表情で話をしてくれることが、とても嬉しく思います。
まとめ
施術では、頭部の症状だけを見るのではなく、首や肩に負担をかけている姿勢や身体全体の状態にも着目しました。
まず、下がり気味になっていた胸郭の動きや位置関係を確認し、首肩への負担を減らすことを目的に整体を行いました。
姿勢から変化させることで、日常的に疲労しやすくなっていた身体の環境を整えることができます。
鍼治療では、胸鎖乳突筋周辺の過敏な部分に対して、刺激量に注意しながらアプローチしました。
首への鍼と聞くと怖いイメージを持たれるかもしれませんが、一瞬だけ鍼を浅く刺しすぐに抜きます。それだけでも過緊張してしまった筋肉を中から緩めていくことができます。本人も「もう刺したんですか?」というほどの反応です。
当院では鍼なしでの施術ももちろん可能です。しかし鍼をする方が変化しやすいため、ほとんどの方が鍼を継続してくれます。
「鍼は怖そう」と鍼灸を選べないでいる人にこそ鍼灸を受けてほしい。
そのため当院では痛みを感じにくく、最大の効果を出せる鍼のこだわっています。
※施術の効果には個人差があります。