不眠
来院
患者様:40代男性 会社役員 来院日:2024年5月
症状
眠ろうとすると動悸が起こり、一睡もできない日が増えたため来院されました。
循環器科を受診しましたが異常はなく、精神科の受診を勧められたとのことでした。
しかし、ご本人は「精神的な症状ではない」と感じており、精神科やお薬に対しても強い抵抗感を持たれていました。
お話を伺うと、半年前から朝5時頃に目が覚めることが増え、歯茎の腫れや顎の痛みなども時々起きていたそうです。
また、眠れない時間に様々なことを考えてしまい、心配になっていた様子です。
お身体を確認すると、全身が強い緊張状態でした。
脈も速く、交感神経が常に高ぶっている印象でした。
横になっていても身体が休まらず、力が抜けない状態が続いているように感じられました。
施術と経過
鍼灸で改善を目指すことは可能ですが、一睡もできないほど症状が強い場合は、お薬の力を借りることも大切だと考えています。
そこで、不眠や自律神経の症状も診てくれる内科医をご紹介しました。
内科では過緊張を和らげるお薬が処方されました。
ご本人とも相談し、鍼灸とお薬を併用しながら自律神経のリズムを整えていく方針としました。
施術の経過
週1回のペースで施術を開始。
自律神経のツボを中心に、特に首・肩・背中の強い緊張を鍼灸と整体で緩めていきました。
お薬も効果があり、徐々に眠れるようになっていきました。
その後さらに状態が安定したため、施術間隔を2週間に1回へ変更しました。
3か月後の状態
身体と脳の緊張が取れてくるにつれ、
「自分が思っていた以上に疲れていた」
と話されるようになりました。
発症当初からあった耳鳴りは残っていますが、以前ほど気にならなくなっています。
お薬は約3か月で終了。
現在は月1回のペースで鍼灸を継続されています。
まとめ
お薬については情報が偏っているせいか、過度に警戒したり「辞められなくなる」などと必要以上に心配する方は多いです(ちゃんと辞められます)。
しかし上手に利用して力を借りることも、早く改善するための一つの方法です。
当院でも症状が急性だったり強い場合には、お薬との併用を勧めています。
忙しい方ほど、身体の疲労だけでなく脳疲労も蓄積していることが多いです。
この患者様は現在、
・月1回の鍼灸
・スーパー銭湯でのリラックス
・自然の多い場所でゆっくり過ごす
ことを習慣にされています。
身体を休めること、力を抜くことは決して贅沢ではなく、健康を維持するための必要な時間だと改めて感じさせてくれた症例でした。