ぎっくり腰(急性腰痛)を乗り越える方法

ぎっくり腰が強い刺激より安心が回復を早める理由

腰痛|Kanamori鍼灸院

突然腰に強い痛みが走り、動くのもつらくなるぎっくり腰。

重い物を持ったわけでもなく、
靴下を履こうとしただけ、
体を少しひねっただけ、
そんな何気ない動作で起こることもあります。

 

多くの方が
「骨がずれたのでは」
「このまま治らないのでは」
と強い不安を感じます。

 

しかし、多くのぎっくり腰は重篤な損傷ではありません。

腰は考えている以上に働きすぎている

腰は体の中心にあり、立つ・歩く・座る・物を持つ
あらゆる動作で負荷を受けています。

実は腰には、体重の約3倍の負荷がかかるといわれています。

例えば

・階段で足をつく瞬間
・ジャンプして着地するとき
・前かがみになる動作

 

体重が5kg増えるだけでも、
動作によっては15kg以上の余分な負荷が腰に集中するのです。

 

本来この負荷は腰だけでなく、お尻・太もも・膝と分散して受け止めるのが理想です。

しかし疲労がたまると、体は楽な動きを選び、
知らず知らずのうちに腰だけで支える姿勢が増えてしまいます。

ギックリ腰は「クセ」になるのか?

「ギックリ腰はクセになるんですか?」
という質問をよく受けます。

 

結論から言えば、クセになるのは腰ではありません。

クセになるのは、ギックリ腰を起こしやすい体の使い方です。

多くのギックリ腰は筋肉・筋膜性のトラブルであり、

・前屈で痛めたのか
・ひねりで痛めたのか
・左右の体重差で起きたのか

原因となる動きによって、負担のかかる筋肉は異なります。

 

その「どこに・なぜ負担が集中したのか」を整理し、適切に整えていくことが再発予防につながります。

痛みが強いほど「脳は危険だ」と判断している

ギックリ腰で特徴的なのは、
痛みと同時に体が一気に固まることです。

 

これは「防御性緊張」と呼ばれる反応です。
脳が「これ以上動くと危険だ」と判断し、筋肉を強く緊張させている状態です。

 

このとき重要なのは、強い刺激で無理に緩めようとしないこと。
強刺激により脳がさらに警戒し緊張を強めてしまうからです。

 

回復の近道は体と脳に「安全だ」と伝えることです。

急性期におすすめされる過ごし方

やってよいこと
•  痛みの出にくい姿勢を探す
•  短時間(10〜20分)の横向き休憩
•  室内でのゆっくりした歩行
•  深くゆっくりした呼吸

 

避けたいこと
•  無理なストレッチ
•  強いマッサージや矯正
•  長時間の完全安静
•  痛みを我慢しての作業

「動くと痛い → 動かない」ではなく

動ける範囲で動くという意識が大切です。

腰を支える土台は「腹圧」

「腰を鍛えたほうがいいですか?」
という質問もよくあります。

 

実は腰の筋肉は日常ですでに酷使されていることがほとんどです。

腰を安定させる鍵は腹圧にあります。

 

腹圧とは、腹横筋・横隔膜・多裂筋・骨盤底筋
に囲まれた体幹内部の圧力のこと。

 

腹圧が適切に入ると腰椎が内側から支えられ、
腰の筋肉に余計な負担がかかりにくくなります。

コルセットで楽になるのも、この腹圧を外側から補助しているためです。

簡単にできる腹圧の運動

おすすめされる方法の一つがドローインです。

・お腹を軽く凹ませる
・呼吸を止めずに行う
・1日に数回で十分

これだけでも体幹の安定性が高まり、腰の負担軽減につながります。

腰は毎日頑張り続けています。

 

まずは自分や腰を責めずに、安心できる環境をつくることから始めてみてください。

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