呼吸と人生の深い関係
人間は「オ、ギャア」と産声をあげる(息を吐く)ことから生きることが始まります。そして、一世紀弱で息を引きとる(息を吸う)ことで生を終えます。
つまり、「一生」というのは、呼吸(吐いて吸う)の繰り返しのドラマ。それだけ生き物に重要なものなのです。
しかし、私たちが一生のあいだにする呼吸の数が決まっているという言い伝えがあることをご存知ですか?
毎日イライラして浅い呼吸をしていると、自分の呼吸回数を早く消化してしまうわけです。つまり、寿命に影響する!!ということです。一方で、ゆっくりと深く呼吸すれば長生き(長息)ということになります。
この説は、科学的に証明されているわけではありませんが説得力があります。
例えば、誰かに叱られた。人間関係のトラブルがあって落ち込んでいる。物事がうまくい、などというときに「心を前向きに」「プラス思考が大事」と言われても、切り替えることはなかなかできません。心の状態はすぐには変えにくいのです。
そんな時は、気持ちはすぐに切り替わらなくても、呼吸は意識次第で深くゆっくりとリズムを変えられます。
それでも心や身体が緊張し過ぎて深く呼吸できない場合は、手の平の真ん中にあり、薬指を深く曲げて指先が当たる場所にある「労宮」(ろうきゅう)というツボを、反対側の親指で押してみてください。
労宮とは「過労の館」という意味もあり、心や身体の疲れに効果があるツボです。労宮が和らぐと、自然と呼吸がしやすくなるはずです。
いい心の状態にするために、気持ちを切り替えようともがくより先に、呼吸を変える意識をしてみましょう。
深くリラックスした呼吸が乱れた心を整え、いい人生を作ってくれます。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
コメントを残す