呼吸と自律神経(4)
■緊急のときほど、吐く息に注意する
リスクマネジメントで、緊急の際の対処法について研究し、対策を練っている企業や個人は多いと思います。
ただ、そうしたときに「呼吸」を考えることは、ほとんどいないのではないでしょうか。だからあえて考えてみましょう。
私たち人間も動物ですから、本能があります。
外敵に襲われたなら、即座に戦闘に備えて身構えるようにできています。血圧を上げ、心拍数を高くし、身体を緊張させます。
これには呼吸も入っていて、吸う息に力が入り、交感神経が働きます。
つまり「吸う息に力」→「緊張」という流れになっているのです。
バレーボールや野球、サッカー等のチームプレーでは、追い込まれて「負けるかもしれない」というムードになったとき、そのままズルズルいかないために、監督が選手に円陣を組ませることはよくあります。
そして、みんなに肩を組ませて「オーっ!」とか「行くぞ!」などと言わせます。
これは、普段の仕事やプライベートでも応用できる方法です。
試しに、短く声を出して、自分に気合いを入れてみましょう。そのあと、驚くほどスムーズに事が運ぶことが多々あります。
営業にでかける前には、「ヨシ!必ず取ってくるぞ」と、一声出します。異性に告白する前なら、「ヨシ!必ず告白する!」と誓ってみましょう。
「頑張るぞ!」と声を出した時と、何も口に出さずにいたときとを比較してみると、声を出したときのほうが、圧倒的に元気になれますし、結果もついてくることが実感できるはずです。
私は毎朝意識的に「行ってくるぞ!」といって家を出るようにしています。
短く声を出すというのは、意味としては、「呼吸を変える」ことです。そして、呼吸を切り替えると、「気」が身体にパッと入ります。そう、良い「気」が入り、気の流れをつくるのです。
「気」についてはまた詳しく記事にしてみますね。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
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