呼吸と自律神経(5)
■プラスを吸ってマイナスを吐き出してみる
私たちは日頃、何気なく、考えもなしに呼吸をしています。
時々ちょっとイメージするだけで、呼吸はさらに心とカラダのために働いてくれます。
今回はそんなお話・・
鍼灸学校の先生に教わった方法の一つです。
そうはいっても四六時中、いつも呼吸を意識することは無理です。
ゆったりとできる時間帯に、3分とか5分とかで十分ですので、「呼吸する」と決めたなら、その最中に浮かべるイメージをはっきりとした強い気持ちで行ってみてください。
ただ息を吐くのではなくて、「自分はいま呼吸法を行っていて、そのなかで、息を吐く呼吸をしている」ということを確認して行うということです。
最初は単純に、「いま吐いている」「いま吸っている」ということを自覚してみてください。
これが身に付いてきたら、次は「イメージをしながら」呼吸をしてみましょう。
まず、基本の「息を吐く」ことを、腹式呼吸で行います。そして息を吐きながら、「私のなかからマイナスが出て行く。
モヤモヤした気分、イライラ、悩み、つらいこと、体中の毒素が呼気とともに出て行く」とイメージします。「出て行く、出て行く」と頭の中で繰り返してもいいでしょう。
これ以上は吐けないというところまで、邪気、毒素のマイナスイメージを吐ききります。そのあとは自然に吸えますから、今度はお腹をふくらませながら、こうイメージしましょう。
「私の身体の中に、プラスが入ってくる。元気、ヤル気、活気、エネルギーの素、パワーが体中に満ちて行く。呼気とともにプラスが入る」
そして、「入ってくる、入ってくる」と頭の中で繰り返してみましょう。
これをしっかりとイメージしながら行えば、たったの3分間で、体中に力があふれてくるのを実感できるはずです。
おもしろいもので、毎朝行っていると自然に身に付いてきます。
身に付けてしまえば、日頃裏切られがちな「自律神経」も味方にすることができるはずです。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
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