心を整えるコツ(2)
心を整えるコツ
■修行だと自分に呼びかける
「修行だ」と自分に一言いい聞かせ、その言葉をかみしめてみましょう。
カッカとしていた気が静まり、へそから指三本下にある「丹田」(気の集まる場所)へと落ち着いていくのがわかるでしょう。
私たちは、とかく、上司から「仕事をさせられた」、彼に「裏切られた」、取引先からひどいことを「いわれた」というように、人からなにかを「された」から、イライラして不幸なのだと考えがちです。
「された」のは、確かに事実かもしれません。しかし、受け止め方まで「された」に終始していては、イライラが尽きることはないでしょう。
根本的に考えかたを変えてください。
なにごとも「修行だ」と能動的にとらえるのです。
上司の意地悪な指示は、仕事修行。彼の裏切りは、人間修行。取引先のひどい言葉は、人生修行。そう考えたら、気が軽くなります。
ある禅僧のもとに、青年が相談にきました。
「私は悩みのない人生を送りたいのですが・・・」
「悩みのない場所はあるよ」
「えっ、どこですか?」
すると禅僧は、寺のお墓を指差したのでした。
「あそこなら悩みはない」
つまり生きていることは悩みがあることだとさとしたのでした。
悩んだり、ストレスを感じたりするのは、生きている証拠であり、向上心の源です。逆に言えば、向上心がある人は悩むのです。
それが
「修行だ」
の一言に込められています。
アメリカを代表する哲学者ウィリアム・ジェームズは、こういいました。
「困難だから逃げるのではなく、逃げようとするから困難になるのだ」
修行と能動的にとらえることで、困難が困難でなくなることも多々あるのです。
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
コメントを残す