なぜ年を取ると腰が曲がるの?
皆さんこんにちは。
かなもり鍼灸治療院の金森です。
なぜ年を取ると腰が曲がるか知ってますか?
答えは、背筋の衰え。
そしてもう一つの答え、それは腰を守るため。
簡単に説明しますね。
①背筋の衰え
背筋が伸びて良い姿勢で立っていられるのは腰椎などの脊柱を支えている背筋群があるおかげです。
背筋とは腸肋筋、最長筋、棘筋を含めた脊柱起立筋をはじめ、広背筋や僧帽筋、肩甲挙筋、小・大菱形筋などの「浅背筋」を含めた筋肉群のことです。
「背筋は腹筋にくらべて日常生活でも常に使っているから弱くなりにくい」
ぼくが鍼灸学生のころそのように教わった記憶もあります。しかしそれは日常生活で「良い姿勢」であることが前提での話です。
日頃の背筋群を使わない「不良姿勢」が身についてしまうと、年齢とともに背筋群は衰えて腰椎を支えられなくなり、腰は曲がりやすくなります。
②腰を守るため
加齢に伴い椎間板も年々水分が失われます。若い時には厚みがあったはずの椎間板も薄くなります。
このような状態で背筋を伸ばした「良い姿勢」を保とうとしても、腰椎の間隔が狭くなり過ぎてしまいます。個人差はありますが、狭くなり過ぎると腰の神経が圧迫され腰痛になりやすくなります。
つまり腰痛にならないよう腰を曲げて、腰椎の間隔を広げて神経の圧迫を防ごうとする、身体の「防衛反応」が働くのです。
①と②の答え、互いに矛盾した答えが入り混じって、背骨の形は決まるのですね。
腰が曲がる = 悪い
だけではないこと、お解りいただけましたか?
東京都江戸川区西葛西の「かなもり鍼灸院」院長の金森浩士(かなもり こうじ)です。
23歳の時に愛知県より上京し、13年間の修行を経て平成25年に開業しました。
「体の中から元気にする鍼灸」目指し、日々治療院経営に奮闘中です。どうぞよろしくお願いします。
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