当院の不妊鍼灸について
不妊症と東洋医学
不妊症のための鍼灸の歴史は実はとても長く、中国では多くの古い文献に不妊治療の事が記載されています。
東洋医学では不妊を「無子」「不妊」などと呼びます。
中国古典医学書《針灸甲乙経》《千金要方》《女科経論・嗣育》などには、
「女子に子がないのは、お血が子宮内にあって出ないことによる」
「虚弱体質で腎気が不足し、衝任が虚して摂精できないために生じる」
などと記載されています。
東洋医学では不妊の原因を子宮や卵巣だけに原因を求めません。子宮や卵巣を取り巻く身体全体を観察していくのです。
たとえば身体に血液が足りないときは「血虚」といいます。
子宮内の血液の循環が悪くなっている状態を「おけつ」
疲れやすい、体力低下、
体質的にバランスの崩れている部分を探し出し、
東洋医学では個人個人の不妊のタイプを見分け、
そのため、東洋医学では原因の分からない不妊にも対処できるのです。
鍼灸のエビデンス
科学的な検証も進み、最も注目を集めた報告は2002年、ドイツで発表された「体外受精を行う際、鍼灸施術をすることで妊娠率が高くなる」という結果です。
この発表では鍼灸を行わない体外受精に対して、鍼灸を行うことで成功率が倍近く高まったということです。
冷えと不妊
冷え性は、女性に多い症状です。身体が冷えているということは、全身の血流が悪いことを意味しています。
妊娠するためには、子宮などの血流がスムーズで、胎児にどんどん栄養を送り込める状況であることが重要です。
下半身が冷えると血液の循環が悪くなり、子宮や卵巣に血液やホルモンが行き渡らないために、子宮や卵巣の機能が低下し、不妊の原因となるのです。
東洋医学では、「冷え性」をホルモンバランス異常型の冷え性、自律神経失調型の冷え性、低血圧型の冷え性、貧血型の冷え性などに分類し、それぞれのタイプにあった治療をします。
それぞれの冷えの原因に効果のあるツボを選び、鍼による刺激を与えることで、血流を改善し、冷えを取り除き、温熱作用を与え、体調を整え、卵巣、子宮など骨盤内器官の機能を改善し、妊娠しやすい体質をつくるのです。
Kanamori鍼灸院(かなもり鍼灸治療院)のご案内
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