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坐骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニア)

すべての症例を紹介することが困難なため、一部を紹介します。top_001_1

 

坐骨神経痛への鍼灸治療

坐骨神経痛とは腰から足まで走行する人体で最も太い坐骨神経の走行に沿って、または限局的に痛みやしびれが出ることをいう。

坐骨神経痛の原因も色々あるが、多いものは股関節まわりの筋肉が緊張し過ぎて神経を圧迫する「梨状筋症候群」や「腰椎椎間板ヘルニア」などがある。

 

腰椎椎間板ヘルニアなどと病院で診断されると「もう治らない」とか「手術しかない」とあきらめてしまう方も多いが、改善した症例はたくさんある。

ぎっくり腰から移行するような急性のものや、徐々に痛みが出現する慢性のものがある。痛みも鈍痛から激痛まで様々。

 

いずれの場合も椎間関節への過度なストレスを与えているいる歪みや筋肉のバランスの悪さがみられる。それらの原因を取り除き、炎症を起こしている坐骨神経を安静にさせることで神経の修復が早まり改善に向かう。

 

症例1

患者

男性 40代

 

症状

1カ月前にぎっくり腰となり、腰から両下肢にかけての痛みが出現。病院で検査したところ「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された。

歩けないほどではないが、現在も痛みは強い。痛みは疲労により増強。おしりやももが常に重くだるい。下腿部にも痛みが出現することもある。

 

治療・経過

SLRテスト陽性・上半身を前屈すると痛みが増強する。

初診時は手技療法により筋膜の過度な緊張を取り、椎間板に対するテクニックで硬化した関節に動きをつけた。

その後「大腸兪」「殿頂」「跗陽」「反応良導絡点」に鍼治療。施術後は腰、下肢共に可動域の改善がみられた。

その後、週に1回のペースで同様の施術をしたが、施術を重ねるごとに症状は改善。

2ヶ月ほどで施術を終了した。

 

まとめ

椎間板ヘルニアがあってもそれだけが痛みの原因とは限らない。

解りやすく言うと、筋膜や関節などへの過度なストレスにより、神経が炎症を起こすことで強い痛みが出現する。 神経の安静が必要だが歪みからくる構造的なストレスがあると安静を保てない。

今回の症例は、筋膜や関節の状態を良くしたことで、神経の安静が保たれ症状が改善した一例。

 

 

症例2

患者

女性 30代

来院日

2014年 8月

症状・身体の特徴

今年2月に娘さんをご出産。骨盤の回復にと、産後すぐに骨盤矯正効果のあるベルトを装着しているうちに右股関節まわりに痛みが出始め、右下肢にかけて痛みとしびれが広がり歩行が困難なほどの痛みとなった。

治療・経過

初診時は痛みが強すぎたため徒手検査はしなかった。横向きにて「腎兪」「大腸兪」「小野寺殿点」「飛陽」に刺鍼と灸。横向きのまま固まっていた腹部の調整を行いコルセットをして終了。

同様の治療を週2回のペースで続け、3週間後にはうつ伏せにもなれるほど回復し、初診から7週間後に完治した。

まとめ

この方の場合は股関節が原因の坐骨神経痛(梨状筋症候群)であったため、痛みの消失とともに股関節の矯正と骨盤矯正を取り入れたのが早い回復に繋がった。「坐骨神経の圧迫」を取るだけでなく、圧迫される理由を突き止め、痛みを根本から治すように心掛けている。

 

ホルモン(リラキシンなど)によって出産のために調整された骨盤は、産後ゆっくり修復していく。その時期に骨盤を早く細くしようなどと、かなりきついベルトを巻いて腰や股関節を痛める人は意外に多い。そのようなベルトよりは、晒や腹帯をソフトに巻くことの方を当院では奨励している。

 

 

 

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