顔面神経麻痺
来院
2020年10月来院 60代女性
症状
右側の顔面神経麻痺を発症し、目が閉じにくい、口が動かしづらいという症状で来院されました。発症は10月1日。
病院で検査を受け、早い段階からステロイド治療を開始していました。
お仕事はヘアメイク関係で、人と接する機会が多く、少しでも早く回復したいとの思いで病院に相談したところ、鍼灸を勧められたそうです。
来院時は目の症状以上に口の動きの悪さを気にされていました。
また、もともと肩こりや腰痛が強く、首から肩にかけての緊張も目立っていました。
施術と経過
顔面神経へのアプローチだけでなく、全身のバランスを整える施術を行いました。
顔面神経麻痺での初期において、当院では基本的に顔面へのマッサージは行いません。
首や肩、とくに胸鎖乳突筋や鎖骨周囲の緊張を緩めながら、自律神経を整える鍼治療と顔面神経への施術を行いました。
経過
1週間後の2回目の施術時点では大きな変化はありませんでした。
そのため、焦らず同じ方針で週1回のペースを継続しました。
変化が見られ始めたのは5回目の施術頃からです。
口の動きや目の動きに改善を感じられるようになりました。
その後も施術を継続し、3か月後には目のつっぱり感が少し残るものの、
日常生活で困らない程度まで改善しました。
また、途中から顔面のリハビリ運動も開始しました。
まとめ
顔面神経麻痺は発症後できるだけ早く病院を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。
この患者様も発症早期に病院を受診し、ステロイド治療を開始していました。
鍼灸では顔面だけでなく、首や肩の筋緊張、自律神経の状態も含めて全身を整えることを大切にしています。
顔面神経麻痺は回復まで時間がかかることもあります。そして「本当に治るのか」という不安との戦いでもあります。
良くなっていくことをイメージでき、安心することが何より大切だとあらためて感じた症例でした。